鳥取県と米子市、鳥取大学は、老朽化が進む鳥取大学医学部付属病院再整備に向けた連携協定を結んだ。併せて、米子市と鳥取大との間で、病院再整備に係る湊山公園用地の提供に関する覚書を交わした。2030年ごろの着工を目指す。
協定の内容は、▽病院再整備に伴う地域の医療福祉向上、付属病院を中心とした新たな地域づくりに関すること▽円滑な病院再整備に向けた湊山公園の再整備、交通円滑化など必要な環境整備に関すること▽病院再整備に係る県民への情報発信および啓発に関すること▽その他、病院再整備の円滑な実施に関し必要な取り組みに関すること–などについて緊密に連携協力する。
既存の病棟は、築30年以上が経過し、施設の老朽化が進んでおり、現在、再整備に向けた基本構想の策定作業が進められている。同病院が打ち出している「とりだい病院再整備計画」では、再整備に向け、「とりだい病院は『未来の理想』病院を作ります-最先端技術&Aiと『人の温かさ』の両立」をコンセプトとして掲げている。
既存病院は、米子市西町36-1の敷地5万2928㎡に、SRC造地下1階地上9階建て延べ2万1782㎡の第二中央診療棟、SRC造4階建て延べ2万7816㎡の外来・中央診療棟、SRC造3階建て延べ3226㎡のRI診療棟、SRC造9階建て延べ3万1644㎡の病棟ほか、MRI棟、放射線治療棟などの施設で構成されている。
再整備に向けたロードマップでは、24年度中に基本構想、26年度までに基本計画・整備計画を策定する。27-29年度で基本設計、30-32年度までの実施設計、着工を目指している。