京都府舞鶴市は、中央図書館の基本設計概要を公表した。規模は2階建て延べ3600㎡。概算事業費は43億1000万円で、そのうち建設費は33億8000万円を見込む。京都府北部連携の中心拠点となり、舞鶴の玄関口となるとともに、市民の活躍や課題解決を促す館内構成、堅固な構造と環境に配慮した設備計画で多様な利用を受け止める、運用しやすい図書館を整備理念に掲げる。
1階は、市民が集いにぎわう『動』のスペースとし、市民交流エリアや市民活躍エリアを点在させ、コミュニケーションやワークショップなど、活気が感じられる空間を計画する。
2階は、市民の深い資料要求に応える『静』のスペースとし、専門書を扱う開架エリアと個人席『キャレル』を配置。静かな雰囲気の空間を整備する。
基本設計は遠藤克彦建築研究所が担当している。
2025年度に実施設計着手するとともに、土壌対策工事や水路付け替え工事を実施。26年度に本体着工し、27年度末の供用開始を目指す。東図書館と西図書館の解体は28年度から行う。
中央図書館は、老朽化した東図書館(同市溝尻)と西図書館(同市円満寺)に代わる統合した施設として整備する。社会情勢や市民ニーズの変化に対応する図書館づくりを目指している。駅前広場も併せて整備する計画だ。
建設地は同市字伊佐津(JR西舞鶴駅東側隣接地)。図書館用地の面積は約4900㎡。