【エスコンフィールドで開始】発熱コンクリート実証/會澤高圧コンクリートら | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

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【エスコンフィールドで開始】発熱コンクリート実証/會澤高圧コンクリートら

「Coca-Cola GATE」付近の実証試験会場


 會澤高圧コンクリートは、米マサチューセッツ工科大学(MIT)と共同で研究開発しているカーボンブラック入り導電性コンクリートを使った自己発熱コンクリートパネルの新たな実証試験を、北広島市の「エスコンフィールドHOKKAIDO」で始めた。MIT、同市と共同で、外気温から融雪に必要な発熱量を予測し、融雪システムを稼働させるための必要最小限のエネルギーを解析する。実証試験の期間は31日まで。

 従来のロードヒーティングは、発熱体を保護するために表層を厚くする必要があったが、電子伝導性コンクリートはコンクリート自体が発熱するため、表層を薄くできる。このため、熱の伝達距離が短縮され、少ないエネルギーで効率的に温めることができ、融雪に必要な電力削減が期待される。

 さらに、今回の試験では、外気温に応じて発熱量を自動調整するシステムを開発し、エネルギー消費の最適化を図る。「Coca―Cola GATE」付近の実証試験会場で、縦1000mm、横900mmの発熱コンクリートパネル3枚を敷設し、付近に温度センサーを設置して外気温を測定する。昨年12月から2月にかけて札幌市で実施した実証試験の結果を基に、必要な発熱量を解析し、適切な電圧を設定する。その後、融雪や凍結防止に必要な温度が確保されたかどうかを、パネル表面に設置した温度センサーで測定する。
 

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