福岡大の中長期計画/戸田JVで新病院施工/新本館設計は昭和設計 | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

中国・四国・九州

福岡大の中長期計画/戸田JVで新病院施工/新本館設計は昭和設計

 福岡大学は、「中長期計画(第2期2025-2029)」を策定した。2025年度からの5カ年で、教育研究施設の充実や西新病院の移転建て替えを進める。こども病院跡地に計画する西新病院新病院(仮称)は、準備工事を戸田建設・博栄建設JVの施工で進めており、4月中にも本体工事の契約を結ぶ。
 西新病院は、建物・設備の老朽化や駐車場の不足が課題となっており、早良区祖原から中央区唐人町に移転建て替えする。新病院はオンライン診療やAI(人工知能)画像診断などIoT(モノのインターネット)機能を充実させた内科総合病院となる。ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Readyの取得を目指す。
 施設規模はRC造6階建て延べ1万1220㎡。病床数は117床。設計は梓設計が担当した。建設地は中央区唐人町2-133-2。敷地面積6394㎡。契約締結後、本体工事に着手する。27年春の完成を予定している。
 一方、キャンパス整備の一環として老朽化が進む城南区七隈の大学本館を同敷地の正門南側に建て替える。昭和設計で実施設計を進めており、8月の設計完了、11月の着工を予定している。施工者は指名競争入札で決める。新本館の規模はS造4階建て延べ4810㎡。27年2月の完成を目指す。移転後の現本館は改修して活用する計画で、用途は現段階では非公表とした。
 このほか、学生が快適に過ごせるラーニングコモンズ・ラウンジなどの充実、28年度までのキャンパス内施設の耐震化率100%達成、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進に向けた基盤整備などに取り組む。