【新文化会館】来年度着工で29年度開館/愛媛県大洲市 | 建設通信新聞Digital

5月1日 木曜日

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【新文化会館】来年度着工で29年度開館/愛媛県大洲市

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 愛媛県大洲市は、新文化会館の建設工事を2026年度に公告する。同年度に着工し、3カ年かけて28年度の完成を目指す。翌29年度の開館を予定している。25年度は敷地造成工事を進めるとともに、補正予算を組み、債務負担行為を設定する見通しだ。建設工事費は当初計画の約1.09倍となる約62億円を見込む。基本・実施設計は佐藤総合計画が担当した。

 老朽化した市民会館(大洲891-1)の後継施設となる新たな文化会館を建設する。規模はRC一部S造4階建て延べ5639㎡。メインホールは639席で、音響反射板を備えたプロセニアム式とする。サブホールは平土間形式の135席で、発表会や会議、展示などさまざまな用途で利用できる。

 大屋根は、張弦梁構造で緩やかな勾配を持たせるなど大洲盆地中央にそびえる冨士山(とみすやま)をイメージする。ロングスパンで柱を減らし、杭や基礎の躯体量を抑える。大屋根の下に城下町のまちなみを感じさせる「おおず回廊」をつくり、にぎわいに広がりを持たせる。

 施設は、エアバリアーによる大断熱・換気やハイサイドライトの自然採光などパッシブ手法と照明LED化や太陽光発電などアクティブ手法を組み合わせることでZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Readyの認証取得を目指す。


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