【動画ニュース】伊藤忠TC建機「未来への架け橋2025」/開催70社が最新技術披露 | 建設通信新聞Digital

8月2日 土曜日

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【動画ニュース】伊藤忠TC建機「未来への架け橋2025」/開催70社が最新技術披露

 

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 伊藤忠TC建機は7月16、17の両日、横浜市のパシフィコ横浜で展示会「未来への架け橋2025」を開いた。3年ぶり2回目の開催となった今回は、70社が出展し、最新の建機や安全対策製品を披露した。2日間で約2400人が来場した。

 展示会実行委員長を務めた同社の八尾彰男常務執行役は「建設業は若い世代から敬遠されがちな業界だが、この展示会をきっかけに、業界の可能性と魅力を伝える場にしたい」と語った。

 VR(仮想現実)制作会社のマイクロフィッシュは、VR技術を活用した高所作業やトンネル工事の仮想体験システムを展示した。普段入ることのできないトンネル現場の中や、AI(人工知能)が仮設資材の仕分けなどを行う次世代資材ヤードをVRを使ってリアルに体験できる。

 西松建設はトンネル工事での遠隔操作技術を紹介。トンネル内という過酷な現場環境作業から開放されるメリットも大きく、若者の参入を後押ししたい考えだ。

 住友建機販売は、住友建機と大林組が中国のスタートアップ(新興企業)と開発した油圧ショベルの遠隔操作装置を展示。会場と愛知県の現場をつなぎ、遠隔操作のデモンストレーションを行った。北京~兵庫間1700㎞を結んだ遠隔操作も実証済みで、LiDAR(レーザー式測距装置)技術を使った可視化支援も搭載する。通信遅延は0.02秒程度と極めて少なく、実用性の高さを印象付けた。

 ヘルスケア系サービスを手掛けるIT企業のDUMSCOは、ポーラ化成工業と共同で開発した顔認証によって熱中症リスクを事前に検知するタブレット型システム「カオカラ」を展示した。化粧品大手ポーラとの共同開発した製品で、ポーラが持つ2000万件以上の「顔」のデータサンプルを基に、表情や血流など20項目を解析する。従来の熱中症直前になるまで危険を判断できないシステムとは違い、熱中症になる2、3時間前での判断が可能となり、早めの休憩を取らせることで退場者の防止につながるという。
 

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