富久町・余丁町地区市街地再開発準備組合が、東京都新宿区で進めている第一種市街地再開発事業の検討状況を明らかにした。計画では区域面積約2.0haを、A-Cの3街区に分けて、総延べ約10万㎡の施設を整備する。環状第4号線の整備に合わせた沿道まちづくりとして、高層住宅や商業・生活支援機能、広場などを配置し、防災性の向上とにぎわいの創出を目指す。
対象区域は、富久町および余丁町の一部。都市計画道路である環状第4号線の整備が進む中、木造密集地域の解消や細街路の改善、未整備公園の在り方などが課題となっている。2019年1月に住民による「発起人会」を発足し、同年7月に準備組合を設立。現在、再開発の可能性の検討を進めている。
第8回まちづくり協議会の説明資料によると、整備が進められている環状4号線と余丁町通りに囲まれたエリアを中心に、A、B、Cの3街区で構成する。最大規模となる「A街区」には、高層棟と中層棟の住宅を配置。多様なライフスタイルに対応した住戸計画とするほか、低層部には物販・飲食店舗や多世代交流施設などの非住宅用途を設ける。
「B街区」と「C街区」は低層棟とし、戸建て住宅に近い住まいを整備する計画だ。
事業協力者には東急不動産が参画している。今後のスケジュールは未定。
また、富久・余丁町南地区まちづくり協議会が、同再開発検討区域を含めた富久町と余丁町の約21haを対象にまちづくり構想や地区計画導入などの検討を進めている。










