日本オーチス・エレベータが据え付け工事を行った日本最古の稼働エレベーターが、2026年に設置100周年を迎える。鉄製格子や真ちゅう製オペレーター用制御ハンドルなど細部にわたる定期的なメンテナンスと部品交換を徹底したことで、今も安全に乗客を運び続けている。パトリック・ヨング社長は「100年にわたって、安全かつ安定的に稼働させてきたことを誇りに感じる」とコメントしている。
このオーチス製エレベーターは京都市の老舗中華料理店「東華菜館」にある。山の上ホテル(東京・御茶ノ水)、大丸百貨店(大阪・心斎橋)などで知られる米国出身の建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏が設計した唯一のレストランで、美しいスペイン・バロック様式のデザインを保ち続けている。
東華菜館の于修忠マネジャーは「日本最古のエレベーターに乗ってレストランの席まで移動する一連の流れは、お客さまに時を旅するような感動体験を提供する」と、その価値を説く。さらに「古いものや良いものを残していくことは容易ではない」と指摘し、「日本オーチスの長年の協力により、単なる移動手段を超え、文化的価値と歴史的重みを持つ特別な存在として保持されている」と話す。
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