新入社員向け3D―CAD研修
中央復建コンサルタンツは3日から5日まで、新人向けの3D-CAD研修会を開いた。例年入社直後に大阪本社で行う「初期集合研修」の一環となるもので、26年度入社の37人中、35人の新入社員が参加した。構造物の設計に欠かせないCADの基本を知ってもらうことを目的に、3日間にわたる講習の最後には全員が課題制作に挑戦した。学習の成果を「迷路」として表現するのが恒例で、最後に七つのグループに分かれて作品を発表した。それぞれの思いを込めた作品を披露するグループもあれば、テーマを決めて作品を作ったグループなど、発表内容はさまざまだ。モニターに投影された作品は、素人目にも作りがつたない。『凱旋門』『エッフェル塔』『ホワイトハウス』など、世界の名所を再現したはずにもかかわらず、残念ながらそうは見えない。だが、技術は稚拙でも、ものづくりの一端に触れた喜びや楽しさが、参加者の表情や会場の空気から伝わってくる。
参加した新入社員の何人かに話を聞いた。技術系総合職の早田優人さんは、インターンシップをきっかけに入社した。「2D―CADを使ったことはあるが、3Dは初めて。操作が複雑で難しかった」と振り返る。所属は道路系部門橋梁・長寿命化グループ。「人々の記憶に刻まれるような橋をいつか設計したい」と夢を語ってくれた。
一般職採用の齊藤優羽さん(道路系部門地下構造グループ)は人間関係学部出身で、入社するまで「土木のことは全く知らなかった」。「大学での会社説明会で3D―CADの映像を見て、この仕事をやってみたいと思った。もっとスキルを磨いていきたい」と目を輝かせた。
一方、研修担当の社員たちはどう思っているのか。「初めは表情が固かった新人たちが、徐々になじんでいくのがわかる」と話してくれたのは、研修の講師を担当した総合技術本部の奥谷和基さん。スマートフォンが当たり前になり、パソコンにも慣れていない人も増えているため、「掘り下げた説明を心掛けている」と言う。「以前は威勢のいい子が必ずいたが、最近は総じておとなしい気がする」とも。
「人の意見に耳を傾けつつ、自分の意見も伝えるコミュニケーションの習得に力点を置いている。とはいえ学生から社会人になってまだ間もない。まずは『仕事は楽しい』と感じてもらうことが大切だ」と菊地さんは研修の狙いについて語る。
研修の最後は参加者による投票が行われ、最優秀のグループや個人の作品を選出した。笑いの絶えない、なごやかな雰囲気の中で研修が終了した。閉会のあいさつに立った菊池さんが、こう締めくくった。「楽しみながら、仕事をしましょう!」。




