【高校生の研究応援】高校生27人が無柱大空間建築の設計・模型制作に挑戦! 「情熱・先端Mission-E」 | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

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【高校生の研究応援】高校生27人が無柱大空間建築の設計・模型制作に挑戦! 「情熱・先端Mission-E」

 新日鉄住金エンジニアリングは2日、次世代エンジニアの育成に向けて毎年、実施している高校生向け研究応援プログラム「情熱・先端Mission-E」への参加者の任命式(関東地区)を東京都品川区の本社内で開いた。関東地区の4校から生徒27人が参加。各校が8カ月かけて2030年冬季五輪の競技場を想定した無柱大空間建築の設計・模型制作に挑戦し、最終コンテストで成果を競う。

高校生と藤原真一社長(前列左から5人目)

 Mission-Eは、理科や社会、数学などの知識を生かして試行錯誤しながら課題解決の最適な方法を導き出す「エンジニア」の仕事を体感するプログラムで、今回が4回目。前年度までは、関東地区で浮体式洋上風力発電所の設計・制作に挑戦した。
 今回は、札幌市が30年冬季五輪のメイン会場の建設を計画していることを踏まえ、実際の構造計算式を使って積雪に耐える強度を持った巨大な無柱空間建築物(スペースアーキテクチャー)の実現方法を検討し、環境との調和やイベント後の活用プラン、建設職人の減少問題なども踏まえた100分の1の模型を制作する。高校ごとのチームで、設計・制作に取り掛かり、11月ごろの中間イベントで途中経過を発表しあうほか、19年3月24日の最終コンテストで出来栄えを競う。北九州地区は「廃熱を使った未来の工場」がテーマで、8日に任命式を開く。
 関東地区の任命式で藤原真一社長は「学校で学ぶ公式や理論式を実際に仕事でどう使うのかをイメージできる。この機会を楽しみ、将来の仕事を想像しながら過ごしてほしい」とあいさつした。
 参加する高校生は、「失敗を糧に柔軟な発想で面白い建物をつくりたい」「チームの仲間とスタッフの力を借りて、アイデアを出したい」「自分が設計するものが、実物になるかもしれないドキドキ感を味わいたい」「エンジニアリングと知識をクロスして考えたい」と意気込みを語った。
 参加するのは、郁文館高校チーム4人、聖光学院中学高校チーム13人、東京成徳大学高校チーム3人、都立国分寺高校チーム7人となっている。

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