東京建物とサンケイビルが東京都豊島区の公会堂跡地に整備してきたホール棟「豊島区立芸術文化劇場(東京建物Brillia Hall)」の竣工式典が24日、現地で開かれた。小池百合子東京都知事、浮島智子文部科学副大臣、人間国宝で名誉区民の野村萬氏ら来賓約70人を含む1200人超が式典に参加し、Hareza池袋の中心となるホール棟の完成を祝った。
竣工式典では、主催者を代表して高野之夫豊島区長が「“誰もが主役になれる劇場都市”のスタートを飾るにふさわしい建物が完成した。舞台と観客の距離が大変近いこの劇場で、世界に誇る多彩な演目が披露されるはずだ」と期待を込めた。

Hareza池袋全体の設計に携わる北典夫鹿島常務執行役員建築設計本部長は、「4敷地の一体感や、訪れる人が圧倒的なにぎわいに包み込まれるような高揚感、そして池袋の新しいランドマークにふさわしいエレガンスの演出を目指した」と語った。
また、東京建物とサンケイビルが寄贈した緞帳も披露され、緞帳の前で高野区長が野村均東京建物社長と飯島一暢サンケイビル社長へ感謝状を手渡した。
豊島区立芸術文化劇場は、東京建物が5月1日から29年4月30日までネーミングライツを取得。「東京建物Brillia Hall」の名称を冠する。
建設地は東池袋1-19-1。規模はS・SRC一部RC造地下1階地上8階建て塔屋1層延べ1万0600㎡。設計施工は鹿島が担当した。