【災害対処を楽しく学ぶ】全員参加型の防災教育ミュージカル 宮城県山元町で2度目の公演 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【災害対処を楽しく学ぶ】全員参加型の防災教育ミュージカル 宮城県山元町で2度目の公演

 深松組(仙台市、深松努社長)の主催による全員参加型ミュージカル「なりきりステージ3びきのこぶた」が14日、宮城県山元町の防災拠点・山下地域交流センターで開かれた。地元の未就学児や住民ら約300人が、楽しいステージを通して防災について学んだ。

出演者と一緒に踊る子どもたち

 ミュージカルは、宝塚歌劇団のOGらでつくる一般社団法人ハーグの要請を受けて同社が開いたもので、2016年10月に岩沼市内で開催して以来、今回が2回目。主眼は防災教育で、子どもから大人まで誰もが知っているおとぎ話をモチーフに、地震や津波、火事などの恐ろしさや災害発生時の対応などをミュージカルに盛り込んだ。
 2部構成で行われたこの日は、第1ステージにやまもと幼稚園の園児90人とその保護者ら、第2ステージにはふじ幼稚園の園児130人と保護者および地域住民らが参加。子どもたちは、災害時に求められる動作を歌とダンスで表現する元タカラジェンヌに合わせて体を動かし、災害時の対処方法を楽しく学ぶ場となった。
 深松社長は「震災時は津波で亡くなった人がほとんどだったが、逃げていれば助かった命だった。地震が来たら逃げるということを小さいころから覚え込ませることが防災教育であり、これによって自分の命を守るということを根付かせるためにも今後も続けていきたい」と話した。

深松社長

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