【建築主体は約97億】戸田JVらと不落随契へ、中央卸売市場新青果棟3件/京都市 | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

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【建築主体は約97億】戸田JVらと不落随契へ、中央卸売市場新青果棟3件/京都市

京都市中央卸売市場


 京都市は、入札が不調になっていた京都市中央卸売市場第一市場整備工事の建築工事1件と設備工事2件について、入札参加者との不落随契に向けた協議がまとまり、仮契約した。

 仮契約先は「京都市中央卸売市場第一市場整備工事ただし、新青果棟(仮称)第1期建築主体その他工事」が96億8990万円(税込み)で戸田建設・吉村建設工業・太平工業JV、「京都市中央卸売市場第一市場整備工事ただし、新青果棟(仮称)空調衛生設備工事」が36億6168万円(同)で橋本工業・エスティアイ・中川工業所JV、「京都市中央卸売市場第一市場整備工事ただし、新青果棟(仮称)電気設備工事」が52億2500万円で日本電設・豊原電気土木JV。

 本契約について市議会に議案を上程しており、近く審議が始まる見込み。承認が得られれば正式に契約する。

 新青果棟の規模はS造5階建て延べ8万5928㎡。そのうち、1期工事の概要はS造5階建て延べ3万2904㎡。付帯工事が屋外付帯、解体撤去、昇降機設備。

 設計は安井建築設計事務所が担当した。

 工期は、建築工事が26カ月。設備工事2件が2029年3月30日まで。建設地は同市下京区朱雀分木町80。

 新青果棟は、老朽化が著しく耐震性能も不足している現施設を現地で建て替える。1期棟は近郷野菜、2期棟は遠地野菜・果実を扱う施設になる見込みだ。28年度末の全体完成を予定している。

 1期工事では、衛生管理の向上や物流の効率化により市場機能の飛躍的な向上を図るとともに、先行整備している新水産棟と一体化し、新市場ならではの魅力を提供することで、「京都駅西部エリア」をはじめとする地域の活性化、和食に代表される食文化の振興、SDGs(持続可能な開発目標)の実現を目指す。

 2期建築工事は改めて発注先を募集する予定だ。

 

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