千葉市WTO/予定価格は650億/新港清掃工場DBO/5月23日まで受付 | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

関東・甲信越

千葉市WTO/予定価格は650億/新港清掃工場DBO/5月23日まで受付

 千葉市は4月14日、WTO対象でDBO(設計・建設・運営)方式を導入する「千葉市新港清掃工場リニューアル整備・運営事業」の一般競争入札を公告した。総合評価方式を採用する。予定価格は650億円(税込み)。参加申請書などは5月23日まで、事業提案書は9月5日まで受け付ける。11月下旬にヒアリングを実施し、最優秀提案者を選定する。12月上旬に落札決定し、同下旬に基本協定を結ぶ。
 参加形態は設計、建設、維持管理、運営を担う単体かグループ。グループではプラントの設計・建設企業が代表者を務める。
 プラントの設計・建設企業の資格要件は、清掃施設1100点以上であること。過去15年間に、連続運転式焼却炉(ストーカ式)で1炉当たり日量100t以上かつ2炉以上構成の一般廃棄物処理施設、特別高圧受電かつボイラー・タービン式の発電設備(発電出力2000kW以上)を設置した連続運転式一般廃棄物焼却施設を、それぞれ施工した実績を求める。
 建築物の設計・建設企業には、建築一式で市のA等級かつ1000点以上などを求める。
 事業範囲は、リニューアルする新港清掃工場の設計・建設・運営・維持管理など。新工場の処理能力は日量450t(同150t×3炉)で、焼却方式は連続運転式焼却炉(ストーカ式)を採用する。既存建築物を活用し、老朽化したプラントのみを更新する。
 リニューアル後の施設は、工場棟、管理棟、計量棟、ストックヤード(旧スラグストックヤード)、オーバーホール用倉庫などで構成する。設計・建設期間は2031年3月までで、同年4月から51年3月まで運営・維持管理する。事業区域は美浜区新港226-1ほかの敷地3.2ha。既存施設は、川崎重工業の施工で02年12月に完成した。
 「千葉市新港清掃工場リニューアル整備・運営事業に係る事業者選定アドバイザリー業務委託」は、日本環境衛生センターに委託している。
 PFI導入可能性調査業務はパシフィックコンサルタンツ、21年度の建物劣化度調査及び改修基本方針策定業務は桑田建築設計事務所、施設基本計画業務は日本環境衛生センターがそれぞれ担当した。