25年度末に候補地選定/2市2町が公募要項/三島市らの広域一廃処理施設 | 建設通信新聞Digital

7月31日 木曜日

中部・北陸

25年度末に候補地選定/2市2町が公募要項/三島市らの広域一廃処理施設

 静岡県三島市、裾野市、熱海市、長泉町、函南町の3市2町が設置する広域一般廃棄物処理施設建設候補地選定委員会は、各市町が同施設の建設候補地を公募する場合の要項などをまとめた。建設候補地は、12月ごろにまとめる同委員会の評価を踏まえ、ごみ処理広域化検討協議会が選定する。2025年度末の決定を目指す。選定結果を基に、各市町が広域化への参加の可否を判断する。
 建設候補地を公募するのは、熱海市を除いた2市2町。公募期間は10月31日まで。土地の条件は、公募する各市町内で、敷地面積約2ha以上の土地が確保できることなど。熱海市は公有地からの抽出を検討している。
 5市町は、現行のごみ処理施設の老朽化が進み、施設更新が共通の課題となっている。県が22年3月にまとめた一般廃棄物処理広域化マスタープランでは、5市町を対象に広域化の枠組みを示している。
 広域化実現可能性調査の結果によると、焼却施設の建設を仮定した場合、建設工事費は約310億円、20年間の運営委託費は約136億円と試算。広域化する場合、各市町の単独整備と比べ、費用負担の削減が見込まれると結論付けた。
 組織体制は、コストや住民サービスの安定性などの項目を比較し、「一部事務組合、広域連合」と「連携契約+事務委託」の2案を検討対象とした。26年度までに建設地が決定した場合、新しい処理施設は36年度に竣工する見通しだ。