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B・C・I 未来図

【BIM未来図】梓設計×オートデスク(前)

最終更新 | 2024/09/24 16:56

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 梓設計のBIMワークフロー改革が着実に進展している。2023年1月にオートデスクと結んだ戦略的提携(MOU)を機に、BIMのビジョンを策定し、改革をスタートした。これまで推進してきたデジタルテクノロジーに、オートデスクのBIMソフト『Revit』や建設クラウドプラットフォーム『Autodesk Construction Cloud』(ACC)を組み合わせることで、部門間連携を強化し、BIMを軸に維持管理段階も見据えた新たな設計ワークフローを構築する。梓設計の有吉匡社長とオートデスクの中西智行社長に、両社が進めるBIMプラットフォームの方向性を聞いた。

梓設計社長 有吉 匡氏

――梓設計のBIM成長戦略は

 有吉 梓設計では成長戦略として設計活動のDX化を進める上で、BIMを設計ワークフローの軸に置き、われわれの業務課題を解決するとともに、顧客の経営目標達成のために当社がどう進むべきか、その方向性を示すBIMのビジョンと、3カ年計画のBIM戦略を策定しました。
 戦略のテーマは「設計業務効率化(時間効率化とデータ活用)」「設計品質向上(ミスや不整合の防止)」「クライアントへの利益拡大(ライフサイクルマネジメント、予測/検証/改善、その他)」の三つです。建築のライフサイクルを通じて幅広く貢献できれば、クライアントの事業にも価値を提供できます。
 そのためにも設計活動で蓄積する情報(インフォメーション)の利活用が強く求められます。その情報を使い、設計効率を引き上げ、時間がかかっていた繰り返し作業を自動化することで、設計者は知的生産活動の部分に力を注ぐことができます。BIMワークフローの確立で、プロジェクト管理や業務マネジメントの領域も最適化できます。
 当社のBIM戦略と、オートデスクが目指すプラットフォーム戦略の方向性が一致し、MOUの締結に至りました。この提携は設計の価値を高めるものであり、クライアントを含めた建築分野のDXを推進する架け橋になることを目指しています。

オートデスク社長 中西 智行氏

 中西 オートデスクはクラウド上にオープンなデジタル環境を提示し、最適な生産プロセスの構築を下支えするためのプラットフォーム戦略を強めています。重要なのはプロセスを共通化し、見える化することです。それにより事業全体のマネジメントが格段にしやすくなります。
 梓設計様はデジタル活用の切り口から、設計活動の在り方をとらえています。22年の梓総合研究所(AIR)設立も象徴する動きの一つでしょう。設計活動へのBIM活用にとどまらず、建物の維持管理や環境配慮の領域などを含めた建物ライフサイクルの視点から、設計の最適化を導こうとしています。当社がプラットフォーム戦略へと舵を切るタイミングで、同じビジョンを共有する梓設計様のBIM改革を支援する機会を得られたことはとても光栄なことです。

――BIM3カ年計画の力点は
 
 有吉 計画初年度の23年にBIMワークフローを構築し、それを運用するためのテンプレートやデータベースの整備を進めてきました。計画2年目の今年は設計中の病院プロジェクトをパイロットプロジェクトに位置付け、データの利活用を検証しています。最終の25年にはパイロットプロジェクトを増やし、CDE(共通データ環境)の構築を進めていきます。
 この病院プロジェクトではプロパティの設定を効率化しています。Revitから属性情報だけを取り出し、タスク管理ツール『Notion』を使ってより合理的な管理を進めています。これにより様々な属性情報の入力作業がより短時間で実現しています。
 「AZS DB=梓データベース」の構築にも取り組んでいます。ビルディングタイプ別に部屋情報の初期値を蓄積し、設計と同時に標準的な設計情報を把握できます。過去の設計事例や国土交通省の設計基準などから情報を蓄積しています。空気清浄度、照度などの数値も基準に沿ってデータベースから取り出すことができ、業務の効率化だけでなく、設計ミスも大幅に改善できます。
 現在はBIMワークフローの部分を優先的に検証していますが、計画最終の3年目は経営のためのデータ見える化を進め、プロジェクト進捗管理などに展開し、DX領域の検証に入っていきます。BIMをDXにおける情報基盤としてとらえ、設計プロセスのあらゆる情報をBIMに集約し、そこで蓄えられた情報をもとに市場動向やクライアントのニーズなどを把握しながら、DXに繋げる方法を検討しています。
 その議論は設計効率化やクライアントへの貢献、さらには収益構造にもおよび、社内の各部門と密接に結びつきながら活動しています。兼務者10人でスタートしたBIM戦略室も、現在は専任4人、兼務14人の体制に拡大しています。これまで意匠担当が中心でしたが、構造や設備の担当者も参加し、部門間連携の枠組みに広がっています。

梓設計のBIM戦略


 中西 オートデスクのプラットフォーム戦略は、まさに企業のDX戦略を下支えします。BIMを基盤にプラットフォームを構築する際、データベースとRevitを連携し設計を行うことで、Revitに情報が集約される枠組みになり、プロジェクト関係者はACCを基盤に情報共有を進める流れが進展しています。
 ACCは日本国内で300社を超える企業が導入し、7月にはACCユーザー会組織も発足しました。BIM導入の流れはデータをつくる時代から、データを有効に使う時代に変わり、そのプラットフォームとしてACCの活用が進んでいます。

 有吉 鳥取県米子市のPFI事業「米子アリーナ」には設計担当として参加していますが、SPC代表を務める総合建設会社の美保テクノスが提供するACCの中にわれわれも入り、そこでモデル承認も含め、密接な情報共有を進めています。このプロジェクトはわれわれにとって建設会社がBIMをどう活用するかを知る良い機会にもなっています。
 今後のパイロットプロジェクトではデータの見える化についても取り組みます。23年から検討してきたダッシュボードは建材や設計仕様の変更に合わせて建築コストを把握できるツールです。過去の作品でどういう仕上げをしてきたかを把握するデータベースも構築したいと考えています。



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