【神奈川・県民ホールを現地建替】25年度に基本構想策定 | 建設通信新聞Digital

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【神奈川・県民ホールを現地建替】25年度に基本構想策定

現在の神奈川県民ホール


 神奈川県は、2025年3月末で休館する神奈川県民ホールを、建て替えにより再整備する方針を示した。11月28日の県議会代表質問で黒岩祐治知事が答弁した。文化スポーツ観光局の担当者によると、横浜市の現地での建て替えを検討している。24年度内に骨子案をまとめ、それを基に25年度に再整備の基本構想を策定したい考え。整備手法は未定だが、PFIなどの官民連携手法も視野に検討する。

 現施設と同じく、オペラやバレエなどの舞台芸術が可能な施設を目指す。横浜市が24年度内の策定を目指している山下公園通り周辺地区のまちづくりビジョンも踏まえて検討する。

 同施設(横浜市中区山下町3-1)は、1975年1月に開館した。施設全体の老朽化を理由に25年3月末で休館する。規模はSRC造地下1階地上6階建て延べ2万8476㎡。最大2493人収容可能な大ホールと433人が入る小ホール、ギャラリー、会議室、食堂などで構成する。

 再整備方針の検討に当たって、県が23年度に実施した予備調査では、3パターンの建替案を設定して建築費などを試算した。最大規模(延べ3万4100㎡)での概算建設費は486億円(税込み、以下同)、最低限の規模(延べ1万1800㎡)では168億円、その中間で現施設と同程度の規模(延べ2万9500㎡)では420億円と算出した。

 また、大規模改修の場合の概算改修費は312億円としている。

 県はこれらの結果と、利用者ヒアリングでバリアフリー化やリハーサル室などのスペースを求める声があったことなどを総合的に勘案し、建て替える方針を固めた。

 

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