日本国土開発と鴻池組で構成するJVは、バングラデシュの漁業・畜産省バングラデシュ漁業開発公社(BFDC)が発注する「バングラデシュ漁業開発公社水揚場整備計画」を受注した。受注額は19億5100万円となる。日本政府とバングラデシュとの間で結ばれた無償資金協力の交換公文に基づき実施される政府開発援助(ODA)工事となる。
コックスバザール県のBFDC水産センターで水揚げ場施設、関連機材の整備などを行うことで、漁獲物の水揚げ効率の向上、衛生的な取り扱いによる漁獲物の品質向上を図る。同県の水産業従事者の生産性向上と流通水産物の損失減少、ホストコミュニティーの生計向上に寄与する。
1月29日には、バングラデシュから発注者であるBFDCのジャハン総裁、アラム所長を招き、駐日バングラデシュ大使館で契約調印式を開いた。国際協力機構(JICA)と設計監理者の水産エンジニアリングが立ち会った。
施設は護岸(約70m)、浮桟橋2基(全長約26m×幅約4m)、連絡橋2基(全長約32m×幅約3m)、鮮魚荷さばき所棟、トレーダー事務所棟、職員住宅(1棟)、トイレ棟、ゲートポスト・電気室、料金収集所、ごみ置き場などで構成し、規模は総延べ約6300㎡となる。