【熱海市土石流災害】既設堰堤除石へ 進入路工事に着手 中部地方整備局 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【熱海市土石流災害】既設堰堤除石へ 進入路工事に着手 中部地方整備局

既存堰堤除石の進入路工事(中部地方整備局提供)

 中部地方整備局は、静岡県熱海市の逢初川水系逢初川流域で発生した大規模な土石流災害の早期復旧に向けて、7月29日から既設堰堤の除石のための進入路工事に着手した。

 同市内の逢初川流域では、梅雨前線に伴う大雨で源頭部の幅約10m、長さ約100mの斜面崩壊を発生源に、土砂が約2㎞流下し、約130棟の建物などに甚大な被害を与えた。緊急的な復旧砂防工事は、二次災害防止のため、無人化施工などの高度な技術が必要になることから、県の要請を受け、直轄で施工する。

 不安定部の除去、既設砂防堰堤の除石、仮設ブロック堰堤の設置など、特に緊急性の高い応急対策工事は、日本建設業連合会との災害時等の包括的協定に基づき、大成建設と随意契約した。

 今回着手したのは、既設堰堤の堆積土砂約7500m3を除却するため、重機などを搬入する進入路の工事。既存道路(幅約3m)の谷側に大型土のうを積み、約1.5m拡幅する。施工区間は約90m。同局河川部によると、この工事は、完了までに2週間程度掛かる見通し。



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