川崎市は、老朽化の進行や耐震性不足などの課題がある川崎市民プラザの今後の方向性を再検討した結果、2026年度末をめどに現施設の利用を終了すると結論付けた。利用終了後は速やかに解体する予定だ。新施設については、必要な機能を整理し、関連計画や近隣公共施設の状況などを踏まえて検討を進める。施設整備の基本的な考え方を25年度中には示したい考え。
同施設は、1979年の開館から45年が経過し、施設の老朽化や耐震性の不足、既に廃止した宿泊機能の諸室が未利用で残っていることに加え、ふるさと劇場・体育館の特定天井の存在などの課題がある。その対応に向け、耐震補強工事や設備の修繕などに必要な費用を試算、それぞれの対応策を検討した結果、相当な費用を投じて今後も現施設の機能・規模を維持し続けることは合理的ではないと判断した。
川崎市民プラザの規模は、延べ1万2659㎡。温水プール、体育館、トレーニングルーム、ホール、会議室、ギャラリーなどを有し、市民の健康増進や文化振興、交流の場として親しまれてきた。
所在地は、高津区新作1-19-1。用途地域は準住居地域で容積率200%、建ぺい率60%。