京都市は、元新洞小学校跡地を賃借し、活用する事業者を募集した結果、西松建設を特定した。貸し付けの希望期間は60年間で、希望価格は年額4350万円。提案競技には2社が参加した。
西松建設は、大学の垣根を越え、国内生・留学生が混住し、学生同士が交流する空間を施設内に設けた交流型学生寮や高齢者の増加・単身化の解決に向けた有料老人ホーム、現在の校舎本館の面影を残した自治会活動スペース(集会スペース、体育館、倉庫等)、オープンスペース、消防分団詰め所などの整備を提案。新洞学区に学生・高齢者が新たに居住し、地域の人々と協働して多世代間での交流を生むことで新たなにぎわいを創出する開発方針が高い評価を受けた。
対象地(左京区新東洞院町252ほか)の面積は6971㎡。用途地域は近隣商業地域で、建ぺい率は80%、容積率は300%。校舎本館(RC造地下1階地上4階建て延べ1106㎡)や校舎棟(南北、RC造4階建て延べ1518㎡)、講堂(RC造平屋建て382㎡)などが現存する。