【国際ビル・帝劇ビル建替が始動】大林組で解体着手/三菱地所、東宝、出光美術館 | 建設通信新聞Digital

5月1日 木曜日

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【国際ビル・帝劇ビル建替が始動】大林組で解体着手/三菱地所、東宝、出光美術館

外観イメージ


 三菱地所と東宝、出光美術館の3者が東京都千代田区で計画する、国際ビル・帝劇ビル建て替え計画について、既存施設の解体工事を大林組が施工することが分かった。工期は4月1日から2027年3月31日までを予定している。 解体工事の名称は「(仮称)丸の内3-1プロジェクト既存建物解体工事」。解体する建物の規模は、SRC造地下6階地上9階建て延べ11万6338㎡。工事場所は、丸の内3-1-1の敷地9448㎡。

 新築する建物の規模は、地下4階地上29階建て延べ約17万6000㎡で、高さは約155m。低層部に帝国劇場や出光美術館、商業ゾーンを配置し、6-29階にハイグレードオフィスを整備する。三菱地所設計が建物の全体設計を担当しており、低層部の外装デザイン提案と新・帝国劇場の設計は建築家の小堀哲夫氏を起用。同劇場のPM/CM業務は日建設計コンストラクション・マネジメント、劇場コンサルタントはシアターワークショップが担当する。美術館設計デザインは日建設計が担う。

 帝国劇場や出光美術館の再整備・機能強化に加え、皇居外苑を眺める低層屋上テラスの整備、東京メトロ有楽町線・都営三田線との駅まち接続、JR有楽町駅東西を結ぶ地下通路の新設などを実施する。

 帝国劇場は、ロビーホワイエの社交場的機能の強化などを実施し、観劇の裾野を広げる劇場の整備・機能強化を図る。出光美術館は、展示公開エリアを拡充し東洋・日本古美術の魅力や独自性の発信などを目指す。

 建て替え工事は30年度までを予定している。

 三菱地所と日本倶楽部が所有する国際ビルは、SRC造地下6階地上9階建て塔屋3層延べ7万6918㎡。帝劇ビルは東宝と出光美術館が所有し、規模はSRC造地下6階地上9階建て塔屋3層延べ3万9419㎡。ともに1966年9月に竣工した。

 両ビルの設計者は三菱地所、阿部事務所、谷口建築設計研究所。施工者は大林組。

 

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