奈良県は、文化会館へのコンセッション(運営権付与)導入を検討している。実施に先立ち、PFIアドバイザリー業務を公募型プロポーザル方式で委託する。参加表明を15日まで地域創造部文化振興課で受け付ける。5月中旬にも特定し、同月下旬に契約を結ぶ。順調に進めば2025年度内にコンセッション事業者の選定に着手し、26年度の決定を目指す。
参加資格は、過去10年間にコンセッション事業などのPFIアドバイザー実績など。
27年度内のリニューアルオープンを目指している同会館の管理運営に、PFI法に基づくコンセッション事業導入を検討する。具体的には実施方針や要求水準の作成、VFM(バリュー・フォー・マネー)の算定など。委託上限金額として、8707万6000円(税込み)を提示している。
同部によると、自治体の文化ホールでコンセッション方式導入を検討している事例は全国的にも少なく、現時点で同会館と愛知芸術文化センター(愛知県)の2例のみという。
奈良市登大路町にある同会館の規模は、RC造地下2階地上3階建て延べ約1万8000㎡。「音楽系を軸とした多彩な舞台芸術の殿堂」として改修を進めている。改修工事は、奥村組・淺沼組・大日本土木・山上組JVが担当している。
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