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6月2日 月曜日

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【投資総額は5850億円】NAA新中計/新ターミナルで基本計画

 成田国際空港会社(NAA)は、2025-27年度のグループ中期経営計画をまとめた。滑走路を新設・延伸する、さらなる機能強化事業の推進と並行し、新旅客ターミナルの整備など「新しい成田空港構想」の実現に向け、マスタープランの策定を進める。期間中の設備投資総額は5850億円を予定している。

 設備投資計画のうち、さらなる機能強化事業には3600億円、維持管理・更新には1150億円、成長投資などには1100億円を充てる。

 さらなる機能強化では、B滑走路の延伸やC滑走路の新設の工事が28年末までの完成・供用に向けて本格化する。空港運用の高度化・効率化に向け、自動運転車両導入やドローンなどによる点検業務の自動化・省人化などを進める。併せて、30年までには、新旅客ターミナルや新貨物施設などの工事が始まる予定のため、計画の具体化に向けたマスタープランを策定する。

 新貨物地区は、国際貨物ハブ拠点化を目指しており、地区基本計画も策定する。地域との共生を重視し、千葉県と設立した「NRTエリアデザインセンター」を中心に、エアポートシティ構想を策定する予定で、

 こうした大規模プロジェクトを推進する期間となり、投資額が膨らむため、収益力と財務基盤の強化も進める。商業施設の充実などのほか、長期的な大規模投資のマネジメント手法確立や調達制度の最適化を検討する。
 

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