【岩波神保町ビル】中央日土地から周辺土地・賃借権を取得/住友商事 | 建設通信新聞Digital

8月26日 火曜日

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【岩波神保町ビル】中央日土地から周辺土地・賃借権を取得/住友商事

岩波神保町ビル


 東京都千代田区の岩波神保町ビル周辺で、住友商事による再整備などの計画が浮上しそうだ。同社は、岩波神保町ビルを含む約3665㎡の賃借権を保有しているほか、隣接する土地約833㎡を、中央日本土地建物から取得した。賃借権の存続期間は、2093年5月末まで。靖国通りや白山通りといった交通量の多い通りに面しており、今後の動向が注目される。

 同ビルに05年から本社を構えている三菱UFJ不動産販売は、同ビルを含む周辺地域での再開発計画の進捗(しんちょく)を踏まえ、26年8月中旬に移転する方針だ。同ビルには、22年に閉館したミニシアターの「岩波ホール」が入っていた。

 所在地は、千代田区神田神保町2丁目。白山通りと靖国通りの交差点の南西側に位置する。用途地域は商業地域で、建ぺい率80%、容積率700%。

 千代田区が5月に設置した「神田地域まちづくり協議会」の検討区域内に位置しており、住友商事も構成員として参加している。

 区は「一ツ橋二丁目周辺地区地区計画」で土地利用の方針を示している。同地区は、住宅を誘導する地区における居住環境に配慮した、高層の商業・業務を主体とした複合市街地の形成や、地区内の細街路沿道で住宅を誘導し中層の複合市街地の形成を図る「B地区」に位置している。

 21年に区が改定した都市計画マスタープランでは、中高層の複合市街地として、古書店街と出版・教育・文化情報機能が連携して、新しい居住や都心生活のスタイルを生み出し、多様な世代を引きつけ、多様な魅力が生まれるまちをつくるとした。

 

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