高校生が建設業クイズで頂点を目指す–。高知市のCHRESセリーズを舞台に12月14日、「第1回高知県コンストラクション甲子園」が開幕した。県内の高校に通う10チーム(3人1組)が参加し、クイズやドローン技術で競った。
タレントのヒロミさんを大会ゲストに招き、生徒保護者や学校関係者、県内企業など参加者約300人とともに大会を盛り上げた。高知工業高等専門学校の女子3人組「ななみとなつみ」が3時間に及ぶ熱戦を制し、初代王者に輝いた。
大会主催は高知県建設業協会。実行委員会には高知県や四国地方整備局が名を連ねた。人口減少対策を進める高知県において、建設業の担い手確保の取り組みとして企画した。建設業に対する興味を深めてもらい、進路選択の一つにしてもらうキャリア教育の一面もある。開会式では、実行委員会の最高顧問を務める見坂茂範参院議員や濱田省司知事がエールを送った。
1回戦は「○×クイズ」。『高知県には海を渡る県道がある』『国土交通省の緊急災害対策派遣隊の名称はDMAT』『高知県から香川県に抜ける高速道路のルートは、江戸時代の参勤交代のルートとほぼ同じ』など、建設だけでなく、地理や時事ネタなどバラエティーに富んだ問題に挑んだ。正解数上位6チームが2回戦に進んだ。
2回戦の「ドローンバトル」は1対1の対戦。発着ポイントからコース上に設置した2カ所のゲート(輪)を通過しながらリレー形式で競う。最終操縦者は、ドローンカメラでボードの裏に隠されたキーワードを撮影し、ゴール後に正解したらミッション成功となる。協会の会員企業が“サポーター”となってドローンの操縦を指導するなど、二人三脚で大会に向けて準備を進めてきた。
決勝戦は、普通科を含む3チームによる5ポイント先取の「早押しクイズ」となった。同協会が制作した動画『建設人つくりびと』など、ユーチューブで予習したという生徒が多かった。2チームが4問正解で並ぶなど手に汗握る展開の末、『高知県出身の志士、坂本龍馬の生誕と命日は何月何日』に正解した「ななみとなつみ」が優勝した。2泊3日の東京旅行を手にし、「東京ディズニーランドに行きたい」と喜びを語った。
表彰式でヒロミさんは「職人がいなければ日本は成り立っていかない。皆さんもカッコイイ職人を目指して頑張ってください」とエールを送った。國藤浩史会長が携わった全ての関係者に感謝の言葉を述べて大会は幕を閉じた。
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