【冬イチゴの収穫が最盛期】クリスマス前までに4.2tを収穫・出荷/苫東ファーム | 建設通信新聞Digital

12月18日 木曜日

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【冬イチゴの収穫が最盛期】クリスマス前までに4.2tを収穫・出荷/苫東ファーム


 清水建設、富士電機、ウシオ電機、北洋銀行、苫小牧信用金庫、菱中建設が出資する苫東ファーム(苫小牧市、舘野隆社長)が、苫東工業団地で運営する国内最大級のイチゴ栽培温室は、クリスマスケーキ対応の冬イチゴの収穫が最盛期を迎えている=写真。17日からクリスマス前日の23日までの1週間で、約4.2tの収穫・出荷を予定している。

 冬イチゴは、ケーキの甘さを引き立てるほんのりとした酸味が特徴。同ファームの冬イチゴは道内に多くのファンを抱え、道内の消費が9割に達し、残りの1割が首都圏向けの出荷となる。

 同ファームでは、通年のイチゴ栽培・出荷に取り組みながら、1年間でイチゴの需要が最も高くなる12月に収穫のピークを迎える生産管理を行っている。

 具体的には、4haに及ぶ国内最大級の栽培温室を大きく三つに区画し、冬、夏、秋にそれぞれ収穫のピークを迎えるイチゴに分けて、計24万4000株を異なる時期に定植している。うち6―7月に定植する冬イチゴが5割近くの12万株を占めている。夏・秋イチゴについても12月まで継続して収穫できるように、生産管理している。

 同ファームは、SDGs(持続可能な開発目標)の趣旨に鑑み、フードロスの削減にも取り組んでいる。これまで、商品化が難しかった7グラム以下のイチゴを『SDGsいちご』と命名して販路開拓を進めてきた。この結果、SS(7グラム超)、3S(5―7グラム)サイズのケーキ用イチゴ、ジャム用として出荷できるようになり、2025年1月からの出荷実績は38tに達している。

 また、毎日1t程度発生するイチゴのツタや葉などの残りかすを繊維リサイクルの工程に活用するなど、環境負荷を減らしている。

 同ファームは引き続き、道内と本州のイチゴ需要に応えていくとともに、道内の農業振興にも役立ていく考えだ。

 

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