金沢城復元の総仕上げとなる二の丸御殿の第1期整備工事の起工式が25日、金沢城公園内の建設地で開かれた。昨年着工した仮設の素屋根が完成したのを受け、躯体工事に着手する。
復元事業は約3200坪という広大な御殿のうち、「表向」といわれる儀礼や政務の空間の主要部約1000坪が対象。このうち第1期整備工事では総ケヤキ造りの「玄関」や「式台」、障壁画が描かれる「虎の間」などを配する木造平屋建て784.55㎡を施工する。
2工区に分け、その1工事を真柄建設・城東建設・松浦建設・みづほ工業JV、その2工事を兼六建設・細川工業・加賀建設JVが担当。工期は2030年12月10日までで、その後仕上げ工事に入り、1期工事完成は33年度ごろを目指している。設計・監理は文化財建造物保存技術協会。
事業者の石川県が開いた起工式には佐々木紀黒土交通副大臣をはじめとする国会議員や県議会関係者、高松諭北陸地方整備局長、村山卓金沢市長ら来賓多数が駆けつけ、祝辞を寄せた。山野之義知事は「復元事業は本物志向で取り組んでおり、金沢城の価値や魅力の向上、伝統技術の継承、能登半島地震で被災した職人の生業再建への寄与など多面的な意義がある」と強調。長期にわたる取り組みになるため、工事期間中に伝統技術や匠の技について積極的に情報発信していく考えも示した。
施工者主催の安全祈願祭も行われ、一同で無事故・無災害を祈願した。

