【北陸地整】初の「道路メンテ技術集団」出動! 音沢橋(黒部市)を直轄診断 | 建設通信新聞Digital

4月19日 金曜日

公式ブログ

【北陸地整】初の「道路メンテ技術集団」出動! 音沢橋(黒部市)を直轄診断

橋脚の劣化を確認する堀内市長(右)

 北陸地方整備局と国土技術政策総合研究所、土木研究所で構成する「道路メンテナンス技術集団」は22日、北陸管内の自治体管理橋梁で初となる直轄診断を実施した。
 国土交通省では自治体からの要請に応じて、同集団を派遣し、緊急かつ高度な対応、技術力が求められる橋梁を直轄診断している。対象は富山県黒部市が管理する音沢橋。鋼ワーレントラス橋+鋼合成桁橋(長さ110m)で、1971年に供用した。
 一団のリーダーを務める舘敏幸同局道路部道路保全企画官が黒部市職員らに診断方法を説明した後、現地に出発。岩見吉輝同局道路部長の「一丸となって、しっかりと診断しよう」との掛け声を合図に近接目視などを開始した。今回は橋梁点検車と高所作業車を配置。堀内康男市長も両車両に乗り込み、同橋の現状を実際に確認した。堀内市長は塗装の剥がれ、橋脚のコンクリートのひびわれを目の当たりにし、「早急な対応を図る」とともに、「診断で得たノウハウを蓄積し、今後の管理に役立てたい」と述べた。
 国総研の木村嘉富道路構造物研究部長は「直ちに危険という状態ではなく、予防保全によって(劣化の)進行を抑制できる」との認識を示した。同日夕方に詳細な診断結果を報告した。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら