【水コンペ】1等にロシアのオヤット・シュクロフ氏とマイケル・ミカデゼ氏(XOPA)テーマは「つなぐ建築」 | 建設通信新聞Digital

5月14日 火曜日

公式ブログ

【水コンペ】1等にロシアのオヤット・シュクロフ氏とマイケル・ミカデゼ氏(XOPA)テーマは「つなぐ建築」

 防水材料総合メーカーの日新工業(東京都足立区、相臺公豊社長)が主催する「第44回日新工業建築設計競技(水コンペ)」の表彰式が20日、東京都港区の国際文化会館・岩崎小彌太記念ホールで開かれた。
 「Bridging つなぐ建築」と題した今回のコンペには724点の応募があり、1等にはロシア出身のオヤット・シュクロフ氏(XOPA)とマイケル・ミカデゼ氏(同)のペアが選ばれ、審査委員長の六鹿正治日本設計会長から表彰状を贈られた=写真。
 表彰式に先立ち、主催者を代表してあいさつした相臺社長は「昨年は海外からの応募が30%でことしは28%だった。応募国もインド、イタリア、イラン、イスラエル、オランダ、ポーランド、中国、フランスなどさまざまで、だんだんと国際コンペのようになってきている。海外の方々に注目されるコンペとなりうれしく思っている。皆さんの発想と提案力が世界的建築家となるために大いに役立つと思う。アイデアを生かし世界の建築家になってくれることを望んでいる」と激励した。
 六鹿審査委員長は「今回のテーマは『Bridging つなぐ建築』。本質的に何が大事かを考えさせるテーマだった。 デザイン力も問うが、発想を問う幅が広い作品が選ばれたと思う。 発想力が豊かでデザイン的にも優れている提案だった」と講評した。
 表彰式後、オヤット・マイケルペアは「今回のメイントピックを考えたとき、広範囲にわたり、かつ深いと感じた。このトピックから建築という広い範囲の中でわれわれの考え方をアプローチできたことを感謝している」と受賞の喜びを語った。
 審査委員は六鹿委員長のほか、北山恒法政大教授、山梨知彦日建設計常務執行役員設計部門副統括、乾久美子横浜国立大大学院Y-GSA教授、長谷川豪ハーバード大デザイン大学院(GSD)客員教授の各氏が務めた。

 そのほかの入賞者は次のとおり(敬称略)。
 〈2等〉大庭拓也(日建設計)・木下皓之(戸田建設)ペア。
 〈3等〉國清尚之(リヒテンシュタイン大大学院)・中村駿介(東京理科大大学院)ペア。
 〈佳作〉藤巻佐有梨(東京芸術大大学院)、ノエル・ピカパー(Floating Fantasy)・ヒューゴ・バートランド(同)ペア、植松里緒(横浜国立大大学院)・徳永晋(九州工業大大学院)ペア、徐浩然(同済大大学院)・章開心(羅徳島設計学院大学院)・王翰楓(新加坡國立大大学院)チーム、ジールヴィーナス・スタスリャヴィチュス(ヴィリニュス・ゲディミナス工科大大学院)・ジーギンタス・スタスリャヴィチュス(フリーランス)ペア、原田雄次(フリーランス)、伊藤昇(大林組)、成本匠(金沢工業大)。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら