主に木造の2階建てパビリオンで、屋上には庭園を配置する。CLT(直交集成板)パネルと鉄の組み合わせによる「ATA―CLT―S構法」を採用する予定だ。参加国自らが整備するタイプAパビリオンであり、建築設計はマリオ・クチネッラ建築設計事務所、施工は西尾レントオールと公成建設、意匠・構造・設備設計は松田仁樹建築設計事務所が担当する。
テーマは「アートは命を再生する」。パビリオンにはアーチ構造を取り入れ、コロッセオに代表されるイタリアらしい建築を表現する。
施設内にはオペラを鑑賞できる劇場や芸術作品の展示場、バチカン市国の出展スペースを設けるほか、屋上庭園にはカフェやレストランを配置する。
6日に大阪市内で開いた会見でマリオ・ヴァッターニイタリア政府代表は「パビリオンは、日本とイタリアの未来のつながりをつくる場所になる」と話した。
また、西尾公志西尾レントオール社長は「全力を注ぎ、素晴らしいパビリオンを完成させたい」と意気込みを語った。