【万博イタリア館】現代版の「理想都市」23年内に着工予定 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【万博イタリア館】現代版の「理想都市」23年内に着工予定

完成イメージ

 イタリアは、2025年大阪・関西万博に出展するパビリオンの概要を明らかにした。イタリア・ルネサンスの象徴である「理想都市」の現代版を表現し、アートとテクノロジーの融合を軸にイタリアの芸術や食文化などを紹介する。23年内に着工する予定で、25年2月の完成を目指す。

 主に木造の2階建てパビリオンで、屋上には庭園を配置する。CLT(直交集成板)パネルと鉄の組み合わせによる「ATA―CLT―S構法」を採用する予定だ。参加国自らが整備するタイプAパビリオンであり、建築設計はマリオ・クチネッラ建築設計事務所、施工は西尾レントオールと公成建設、意匠・構造・設備設計は松田仁樹建築設計事務所が担当する。

 テーマは「アートは命を再生する」。パビリオンにはアーチ構造を取り入れ、コロッセオに代表されるイタリアらしい建築を表現する。

 施設内にはオペラを鑑賞できる劇場や芸術作品の展示場、バチカン市国の出展スペースを設けるほか、屋上庭園にはカフェやレストランを配置する。

 6日に大阪市内で開いた会見でマリオ・ヴァッターニイタリア政府代表は「パビリオンは、日本とイタリアの未来のつながりをつくる場所になる」と話した。

 また、西尾公志西尾レントオール社長は「全力を注ぎ、素晴らしいパビリオンを完成させたい」と意気込みを語った。

 

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