【火葬研】火葬大賞・作品選奨に「静岡市清水斎場」(山下設計) 「葬送空間のあり方」テーマ | 建設通信新聞Digital

5月1日 水曜日

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【火葬研】火葬大賞・作品選奨に「静岡市清水斎場」(山下設計) 「葬送空間のあり方」テーマ

 火葬研(武田至会長)は22日、東京都千代田区の東京学院ビルで「葬送空間のあり方」をテーマに2017年度研究発表会を開いた=写真。会員と参加者の投票による第3回火葬大賞のうち、作品選奨は山下設計の「静岡市清水斎場」が選ばれた。論文賞は今村至孝氏(火葬研)の「三大都市圏における団塊ジュニア世代がもたらす葬送の変化について その2-『葬送で送られる2055年』を中心に」と、緑川直也氏(宮本工業所)の「火葬場から文化施設へ-ドイツの火葬場のコンバージョン事例について」が受賞した。
 基調講演では、武田会長が「海外に見る火葬空間について」と題して、タイのプミポン前国王の火葬式、歴史ある英国と前衛デザインのベルギーの火葬場についての視察結果を報告した。
 続いて今年度の作品選奨賞候補3作品の担当者らが、設計のポイントや創意工夫などを解説。論文の部では葬送一般と計画、墓地・海外の3部門あわせて11題が発表された。
 作品選奨の清水斎場は、「運用を考えたレイアウト」「自然光の採光」「眺望の活用」などの取り組みが高く評価された。
 論文賞の「葬送で送られる2055年」は、「豊富なデータをまとめた力作」「社会変化を踏まえて問題を提起している点」を挙げたほか、「ドイツの火葬場コンバージョン事例」については「火葬場が文化施設であることを再認識した」「日本でも参考にすべき点が多い」などの意見が寄せられた。

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