【復興特別版】南三陸道路・南三陸海岸IC~歌津IC間が完成! 観光拠点がつながりさらなる復興へ | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【復興特別版】南三陸道路・南三陸海岸IC~歌津IC間が完成! 観光拠点がつながりさらなる復興へ

 東北地方整備局が、復興のリーディングプロジェクトとして整備を進めている三陸沿岸道路南三陸道路の南三陸海岸IC~歌津IC間が完成を迎え、9日に宮城県南三陸町内の現地で開通式が開かれた=写真。
 南三陸道路は、同町志津川字小森の志津川ICで登米志津川道路と接続し、同町歌津字白山までを東西に横断する延長7.2㎞の自動車専用道路。このうち、志津川~南三陸海岸両IC間延長3㎞は3月に先行して供用を開始している。
 今回開通した区間は残りの延長4.2㎞分で、区間内には長さ406mの清水トンネル(施工=不動テトラ)や橋梁などの構造物がある。
 同道路の開通によって、南三陸町の重要な観光拠点となっている志津川と歌津両地区間の回遊性が大幅に向上した。さらに、町の基幹産業である水産業の再生や復興事業のさらなる進捗、基幹病院への救急搬送時間短縮などの効果が期待されている。
 式典の席上、あいさつに立った高橋克法国土交通大臣政務官は「今回の開通により、既存の国道45号における東日本大震災での浸水区域を回避でき、より信頼性の高い高速ネットワークが確保できた。さらに、2017年度中には気仙沼市内で本吉気仙沼道路が開通する。被災した沿岸地域が三陸沿岸道路でつながることで、地域の復興まちづくりを力強く後押ししていきたい」と語った。
 佐藤仁南三陸町長は「3月にオープンした本設の商店街には、仙台方面から三陸道を使って多くの観光客が訪れており、町民は道路の持つ力を実感している。今回の歌津ICまでの供用で、さらに多くの皆さんでにぎわうことを期待したい」と謝辞を述べた。
 この後、代表者によるテープカットとくす玉開披が行われると、出席者から拍手が沸き起こり、待望の開通を盛大に祝った。

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