【復興特別版】志津川IC~南三陸海岸IC間が完成! 商店街や病院へのアクセス便利に | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【復興特別版】志津川IC~南三陸海岸IC間が完成! 商店街や病院へのアクセス便利に

 東北地方整備局が、復興のリーディングプロジェクトとして整備を進めている三陸沿岸道路南三陸道路の志津川インターチェンジ(IC)~南三陸海岸IC間が待望の完成を迎え、20日に宮城県南三陸町志津川磯の沢の現地で開通式が盛大に開かれた。
 南三陸道路は、2016年10月に供用を開始した登米志津川道路と同町志津川字小森で接続し、同町歌津字白山に至る延長7.2㎞の自動車専用道路。今回開通した区間は延長3.0㎞で、区間内には、長さ451mの新井田1号トンネル(施工=前田建設)を始めとするトンネルや橋梁などの構造物がある。
 同道路の開通によって、南三陸町卸売市場や南三陸病院などとのアクセスが大幅に向上し、町の基幹産業である水産業の再生や復興事業のさらなる進捗、基幹病院への救急搬送時間短縮などの効果が期待されている。
 また、今回の開通にあわせて、復興道路で初めて高速ナンバリング標識が設置された。
 式典では、大野泰正国土交通大臣政務官が「開通によって、南三陸町の豊かな資源を生かした水産物などを、高品質を保ったまま全国に短時間で輸送できる。今後、この道を愛し、生かしてほしい」と語った。
 遠藤信哉宮城県土木部長は、村井嘉浩宮城県知事のあいさつを「志津川ICに続く新規開通は、県や地元住民にとっても大変喜ばしい限りだ。南三陸町新庁舎や病院、アリーナなどが集積する中心部とアクセスが格段に向上する。観光振興や経済発展に大きく貢献すると確信している。南三陸道路の1日も早い完成を期待している」と代読した。
 佐藤仁町長は「本設オープンした商店街に2方向から通えるようになったほか、病院とも近く、国道45号に接続するため、利便性に優れている。安全・安心なまちづくりと産業振興の大きな後押しになる」と期待を寄せた。
 引き続き、代表者によるテープカットとくす玉開披が行われると、出席者から拍手が沸き起こった。

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