【ベステラ】点群データにCAD図面や表計算など各種ファイルをひも付け 詳細な現状把握を可能に | 建設通信新聞Digital

5月5日 日曜日

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【ベステラ】点群データにCAD図面や表計算など各種ファイルをひも付け 詳細な現状把握を可能に

LSで取得した点群に、図面とファイルを結びつけている

 ベステラ(東京都墨田区、吉野佳秀社長)は、3次元レーザースキャナー(LS)などを使って取得した点群データに、CAD図面や写真、表計算などの各種ファイルをひも付ける「3D-UI(3次元ユーザーインターフェース)」システムを開発する。
 同社はこれまでに、地上固定型やハンディ型のレーザー計測、MMS(車両搭載型レーザー計測システム)、航空レーザー計測、船舶による3次元水域計測を組み合わせたパーフェクト3Dというサービスを展開してきた。これは、プラントなどの屋内配管から建屋、敷地全体までを点群化するサービスで、設備管理や設備改修、BIM、CIMを活用した構造物の3次元的な入替シミュレーションなどに生かしている。
 開発しているシステムは、これら既存施設から取得した3次元座標データに、竣工時の設計データを重ねたり、PDFや写真、エクセルファイルなど、サーバーに格納している各種データを点群に結びつけて表示させる。
 例えば配管図を重ねると、設備管理や改修施工の際に、詳細に現状が把握できる。また、新たな設備を入れた状況写真や設備の運転データ、改修関連図面を作業員自身が点群にひも付けしてアップデートできる。
 情報はリンクとして点群にひも付けるので、自由に情報を付加できるのが特徴だ。
 同社は「このシステムは、点群というワンソースをマルチユースする。トンネルなどにも適用していきたい。今後、IoT(モノのインターネット)関連企業とも協業していく」と話す。

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