沖電気工業のグループ会社のオキシーテックと、ビィーシステム(札幌市)、コデン(東京都豊島区)は、港湾や湖沼、河川で深浅測量できる可搬ボート型マルチビーム測深機「CARPHIN V(カーフィンブイ)」を開発し、30日から販売を始めた。小型で軽量のため、大人1人で運搬でき、ダム湖上流の河川や整地されていない浚渫工事現場での測量が可能となる。自律航行機能を備えており、測定工数を半減できる。
深浅測量に必要なGNSS(衛星測位システム)、動揺計、マルチビーム測深機を船体に備え、一体構造となるためキャリブレーションが不要で作業時間を短縮できる。GNSS使用可能エリアでは設定した測線上を自律航行して測量できるため、誰でも簡単に扱える。バッテリーも交換可能で長時間の測量に対応する。
標準価格は個別見積もりで、提供開始は10月1日を予定している。販売目標は30億円としている。