【現場最前線】小田急線交差部の上り線橋梁を架け替え 井の頭線(下北沢駅付近)改良/京王電鉄 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【現場最前線】小田急線交差部の上り線橋梁を架け替え 井の頭線(下北沢駅付近)改良/京王電鉄

架け替え後の上り線本設
橋梁を渡る井の頭線電車


 京王電鉄は、東京都世田谷区内で進めている井の頭線(下北沢駅付近)改良工事で、同線と小田急小田原線の交差部に当たる井の頭線上り線の橋梁架け替え工事を実施した。東京都と小田急電鉄が進めている「小田急小田原線(代々木上原駅~梅ヶ丘駅間)連続立体交差事業及び複々線化事業」に伴うもので、18日の始発から井の頭線渋谷駅~明大前駅間の列車を運休して行った。当初予定していた午前11時ごろまでの運休時間を2時間半ほど繰り上げ、午前8時23分には運転を再開した。大成建設・前田建設工業・西松建設・錢高組・三井住友建設JVが施工した。
 工事は、井の頭線下北沢駅の南側で地下化した小田急小田原線の下北沢駅の上部に位置する長さ約37mの上り線の橋梁を一括して架け替えた。限られた施工時間の中で作業を進めるため、これまで使用してきた仮設の橋をクレーンで撤去し、あらかじめ製作した本設橋梁を約11m横引きして架設した。列車の運休区間は、バス代行輸送や他社線への振り替え輸送を行った。京王電鉄では「混乱もなく、工事は順調に進み無事に終了した」という。
 下り線については、今後準備を進め、5月中旬の同時間帯で工事を行う予定だ。
 改良工事は、同駅を含めて渋谷方面(南側)の茶沢通り付近までの長さ約294mが施工区間。工事は、2工区に分け、盛土部・高架化工事(長さ約167m)を鹿島・東亜建設工業JV、駅部・駅改良工事(長さ約64m)と小田急交差部・橋梁架替工事(長さ約61m)を第2工区として大成建設JVが施工している。駅改良は、2018年度のエスカレーター、トイレ整備に向けた準備工事を進めている。18年度の事業完了を目指している。