【関東の民鉄8社16.6%増2687億】7社が前年度上回る/鉄道9社設投計画 | 建設通信新聞Digital

6月16日 日曜日

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【関東の民鉄8社16.6%増2687億】7社が前年度上回る/鉄道9社設投計画

小田急小田原線、自由通路整備後の鶴川駅の駅舎外観イメージ


 関東の大手鉄道各社の2024年度設備投資計画が出そろった。民間鉄道8社の鉄道事業投資総額は、計画ベースで前年度比16.6%増の2687億円で、相模鉄道を除く7社が前年度を上回った。東京地下鉄を加えた9社の総額は9.1%増の3833億円となった。

 最も伸び率が高いのは小田急電鉄で、新たな中期経営計画のスタートとともに、積極投資を進める。鶴川駅と藤沢駅は、自由通路整備に伴う橋上駅舎化に向けた基礎工事や、橋梁の橋脚補強などを予定している。

 次いで、西武鉄道も西武ホールディングスの新長期戦略がスタートし、過去最大の投資となる。連続立体交差事業(中井~野方駅間、東村山駅付近、井荻~西武柳沢駅間、野方~井荻駅間)や、入曽駅の東西自由通路・橋上駅舎整備など大規模工事を進める。

 東武鉄道もグループ中期経営計画のスタートとなる。春日部駅付近の連続立体交差化を進めるほか、大山駅付近の連続立体交差化工事は、引き続き工事着手に向けて設計と準備工事を進める。

 投資額が最大の東急電鉄は、大井町線戸越公園駅付近連続立体交差事業、田園都市線地下区間駅リニューアルなどのほか、大規模蓄電システムの設置も予定している。

 京浜急行電鉄は、品川駅付近(泉岳寺~新馬場駅間)や大師線の連続立体交差、羽田空港第1・第2ターミナル駅引上線新設を予定している。

 東京地下鉄は、投資額は前年度を下回るものの、有楽町線豊洲~住吉間と南北線品川~白金高輪間の延伸事業が始まるほか、千代田線のトンネル補強、東西線南砂町駅の大規模改良など、大規模工事が続く。

 

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