【工高生がICT土工】GNSSローバーで宝探しも 水郷建設が波浪対策護岸工事で見学会 | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

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【工高生がICT土工】GNSSローバーで宝探しも 水郷建設が波浪対策護岸工事で見学会

UAV(無人航空機)で集合写真を撮影


 水郷建設(茨城県潮来市、茂木陽子社長)は2月27日、同社が茨城県土浦市で施工している波浪対策護岸工事の現場で、土浦工業高校の2年生28人を対象にしたICT土工の見学会を開いた。現場は国土交通省直轄のICT活用工事として施工しており、生徒は実際の3次元起工測量からICT油圧ショベルでの施工、3次元出来形管理などを学んだ。
 工事は関東地方整備局霞ケ浦河川事務所が発注した「H28西浦右岸大岩田地区波浪対策護岸工事」で、長さ472mの護岸を改修するもの。
 見学会では、引率の先生2人を含む30人が、現場で直接工事で使用している機器などに触れた。現場のテントでは、3次元設計データの作成、地上型レーザースキャナーによる点群計測のほか、宝探しゲーム、バックホウの搭乗体験、小型振動ローラーで締め固め管理を行う「色塗り体験」など、工夫を凝らしたプログラムが用意された。
 参加した生徒は「自分は土木を目指しているわけではないが、なかなかできない経験だった。2年生なので、こうした体験で何かが変わるかもしれない」と話していた。
 茂木水郷建設社長は、「自分が若いころに、霞ヶ浦の護岸工事のブロック目地を詰めたことがある。今回、同じ堤防をICT土工で行っているのが感慨深い」とコメントした。