【YKKAP窓研究所】「窓学展-窓から見える世界-」巡回展@東北大 3/27まで | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【YKKAP窓研究所】「窓学展-窓から見える世界-」巡回展@東北大 3/27まで

 YKKAPの窓研究所(山本絹子所長)は、仙台市内の東北大学青葉山東キャンパスで、窓学10周年記念エキシビション「窓学展-窓から見える世界-」巡回展を開催している=写真。同大学での開催は17年10月に実施した金沢大学に次ぐ第2弾となる。会期は27日まで。
 同研究所は、2007年から窓を通して建築を考える学問“窓学”として、建築史・建築批評家で知られる五十嵐太郎東北大教授の総合監修のもと、建築や民俗学、工業などさまざまな分野の専門家による多角的な視点で窓の魅力の可能性などについて研究を重ねてきた。
 巡回展は、10年間の研究の集大成として、これまで55人の専門家が取り組んできた研究テーマのうち、8人の研究成果物となる模型や動画作品、解説パネルなどを展示している。
 このうち、五十嵐教授は「窓の漫画学」をテーマに、代表的な一部漫画作品の全巻の中から窓が描かれるシーンを抽出し、各場面で窓がどのような役割を担っているかなどを紹介している。
 また、5日には同大学内で巡回展の一環として窓学トークイベントを開き、塚本由晴東京工業大大学院教授が「窓のふるまい」と題して講演した。
 塚本教授は、トルコやオランダなどの国で調査した窓が「まちの顔となるストリートに並ぶ建物は、隣同士の外観のデザインは違うが、窓は同じデザインが反復されていた。これは、窓の製造元が同じだったからだ」と語った。さらに、土地の気候や宗教、環境などを踏まえた窓のあり方から「身の回りにあるものを摘み取って組み込まれるものが窓だ」と論じた。

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