【働きかた】素直さで言葉の壁を越え資格取得で仕事に説得力 六興電気九州支店 アクナ・メントル・ガイバー・ロペスさん | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【働きかた】素直さで言葉の壁を越え資格取得で仕事に説得力 六興電気九州支店 アクナ・メントル・ガイバー・ロペスさん

六興電気九州支店沖縄営業所工事係 アクナ・メントル・ガイバー・ロペスさん

 フィリピン大学を卒業して、2015年に六興電気に入社。現場経験を積み、17年12月に第2種電気工事士の資格を取得した。試験問題は専門用語も多く、外国人にはハードルが高いが、業務終了後に工事事務所の片隅でこつこつと勉強に取り組み、合格証を手にした。「日本語の辞書を片手に勉強し、実技はユーチューブで動画を繰り返し見ながら覚えました」と振り返る。
 現在25歳。外国人定期採用の第1期生として来日した。資格試験では周囲の期待もあり、プレッシャーも感じたが「だからこそ頑張れる」とポジティブに受け止めて臨んだ。
 入社後に沖縄県内の現場に配属されると、言葉の壁を感じた。「職人さんには、理解できなかったら素直に『もう一度教えてください』とお願いしてきました」
 現在は、米軍基地内にある学校の建設工事に携わっている。仕様が日本と異なるため、現場との調整に奔走する日々だ。「施主と協力会社の間で折り合いを付けることが大変です」
 今回の資格試験に向けては、周囲の上司や先輩、職人さんたちにも助けられた。「日本の現場は全員が家族みたい。そこが良いですね」
 合格した現在は「資格を持っていると、言葉に説得力が出る。取って良かった」と実感している。ことし3月には米軍基地内での工事をする際に有利な米国の基礎的な電気技術資格(FE=FUNDAMENTAL ENGINEER)にも合格した。次は第1種電気工事士や電気工事施工管理技士の資格取得も目指している。

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