【宮村鉄工】MR(複合現実)デバイスで建築鉄骨の製造支援! 作業時間を7割短縮 | 建設通信新聞Digital

5月5日 日曜日

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【宮村鉄工】MR(複合現実)デバイスで建築鉄骨の製造支援! 作業時間を7割短縮

 宮村鉄工(高知県香美市、宮村博益社長)は、MR(複合現実)デバイスを利用した建築鉄骨業製造支援ソリューションを開発した。MRデバイスを通じて実物の鋼材に図面を組み合わせて表示できる。実証実験では製造にかかる時間を熟練工による場合と比べ、約7割短縮できることを確認した。1日から有償トライアルの提供を始めた。

MRデバイスを通して見た鋼材

 同ソリューションはウェブサービスとMRデバイスアプリで構成され、3DCADソフトなどから出力されるデータを利用できる。MRデバイスアプリは鋼材と図面を合わせて見ることが可能で、図面と完成物を直感的にとらえる。
 実証実験では寄棟造の隅棟部を罫書き経験のない事務員が作成。図面確認や鋼材への罫書き、罫書きの確認、切り板仮付け確認の時間が大幅に削減でき、入社30年目のベテラン職人で50分かかった一連の作業が15分で完了した。
 初期費用(税別)はMRデバイス本体が1台当たり60万円、導入時セミナーが1回につき10万円。月額費用(同)としてウェブサービス、MRデバイスアプリ利用料が10万円かかる。10月1日から商用サービスを始める予定。

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