【東工大】実大実験に大型動的加力装置実現を! イノベーション・ジャパン2018でアピール | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【東工大】実大実験に大型動的加力装置実現を! イノベーション・ジャパン2018でアピール

 東京工業大学は30、31日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれている「イノベーション・ジャパン2018」に出展し、VR(仮想現実)による実験体験などで大型動的加力装置実現の必要性をアピールした。
 構造体には、大型になるほど壊れやすくなるという「寸法効果」があり、建築物など大型の耐震・制振・免震部材の開発・実証には、実大実験が必要となる。しかし現在、国内には大規模建築物に対応できる大型動的加力装置がない。そのため、海外の施設に依存せざるを得ず、土木・建築・耐震工学などにおいてデータ不足や国際競争への支障が生じている。
 同大が提案する大型動的加力装置は、圧縮荷重が1万2000t、水平荷重が1200t、水平荷重の載荷速度が秒速288cmとなっている。世界一の規模・性能となり、国内でRC造柱梁接合部や免震ゴムの実大実験を可能とする。これらの実験を再現したVR映像などを出展し、意義を強調した。

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