千葉県空調衛生工事業協会(鈴木賢治会長)は20日、千葉市の県立京葉工業高校で第8回出前講座を開催した。県内で唯一、設備系学科を持つ同校の設備システム科1年生37人(男子36人、女子1人)を対象に「建築設備技術者と地球環境保全」をテーマに講義し、生徒らはエアコンの分解に挑戦した。会員企業の若手社員4人と生徒によるディスカッションも実施した。
冒頭、金子達也副会長は「ことしは非常に酷暑でお年寄りが亡くなられる不幸があった。千葉市を始め学校に空調を整備していこうという動きになってきており、われわれの業界は重要度が増すばかりとなっている。きょうは疑問に思うことをどんどん質問して業界に少しでも理解を深めてもらい、今後、われわれの仲間になっていただけることを期待している」とあいさつした。
最後のディスカッションでは、朝日工業社の市川さん、同社本社人事部所属で現場の施工管理業務を研修中の谷山千明さん、大和設備工業(千葉市)工事部の馬上晴行さん、岩田産業(同市)の宮森康太さんが第一線で活躍する若手社員として登場。
生徒からは「仕事で大変なことは」「給料は良いのか」などの質問が寄せられ、4氏はそれぞれ回答。建築設備の面白いところはとの質問に対しては「1つとして同じ建物がない」「現場が変わるたびにメンバーが変わり、いろいろな人に出会える」「僕らの仕事は本当に地図に残る。俺がやったと子どもにも胸を張って話できる」「常に勉強しないといけないことがたくさんあり、いろいろな発見がある」と応じた。