【第59回BCS賞】受賞16作品を表彰 日建連 | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【第59回BCS賞】受賞16作品を表彰 日建連

 日本建設業連合会(山内隆司会長)は16日、東京都千代田区の帝国ホテルで第59回BCS賞表彰式を開き、受賞16作品に山内会長から表彰状が手渡された。
 冒頭、山内会長は「受賞作品はいずれもわが国の建築文化を進展させる画期的な作品ばかりであり、安全・安心を担い、環境負荷低減に資する地域社会の財産となることを願っている。建設業界は働き方改革と生産性革命を推進し、担い手の世代交代に確固たる道筋を示す必要に迫られている。日建連でも週休2日実現と建設キャリアアップシステム普及推進などに 積極的に取り組んでいる。建設業の持続的発展には これらの自助努力に加え、質の高い建築物の社会的意義を発信し、建設産業に対する理解を醸成していくことが欠かせない」とあいさつした。
 選考委員代表の竹内徹東工大教授の審査報告、作品紹介に続き、表彰状が授与された。国土交通省の石田優住宅局長は、「優れた努力のたまものとしての受賞作品が、社会的資産として今後も地域に愛され続け、活用されることを願っている」と石井啓一国交相の祝辞を代読した。来賓の古谷誠章日本建築学会会長は、「建築物はすべて、ある意味での公共性を帯びている。三位一体の取り組みにさらに磨きをかけて、地域にとって重要な建築を生み出し続けることを祈念している」と述べた。
 「多治見市火葬場 華立やすらぎの杜」で受賞した古川雅典岐阜県多治見市長は受賞者を代表し、「受賞作品の中で唯一火葬場という迷惑施設で、3年間の反対運動もあった。これまでの苦労が受賞で報われた。建築物には地域、社会への貢献やメッセージ性が求められる。来年もエントリーしようと思っている」と喜びを語った。
 懇親祝賀会で日建連の押味至一副会長・建築本部長は、「いずれの作品にも建築主、設計者、施工者の3者の熱い思いが込められている。今後地域社会の財産として末永く親しまれることを願っている」とあいさつし、建築の魅力発信に一層の協力を呼び掛けた。

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