【現場のスケールを体感】京都市美術館再整備工事・現場見学会に工科高生が参加 | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【現場のスケールを体感】京都市美術館再整備工事・現場見学会に工科高生が参加

 大阪建設業協会(奥村太加典会長)は15日、京都市が進めている「京都市美術館再整備工事」(実施設計・施工=松村組)の現場で高校生を対象とした現場見学会を開いた。今回は大阪府立今宮工科高校の建築系建築専科の2年生40人が参加、現場の仕事の流れや現場の雰囲気などを体感した。

現場のスケールを体感

 見学会は、はじめに作業所の木野島佑亮主任が工事概要を紹介し、その後、現場を見て回った。生コン車やクローラクレーン、コンクリート打設などの各作業場を見学。案内役を務めた木野島主任が作業内容や現場監督が日々行う仕事などについて説明した。生徒は普段は見ることができない現場の雰囲気を体験し、熱心に見入っていた。

型枠工や鉄筋工について説明

 見学後は、生徒から多くの質問が寄せられた。「高校を卒業して就職する場合、どのような知識が必要か」との質問には、松村組に入社して1年目の今西輝さんが「いま学校で勉強していることをしっかりやることが大切だ」と答えた。木野島主任も「入った時は思っていたイメージと違っても、やっていくうちに仕事が面白くなってくる。きょうの見学会を今後の参考にしてほしい」とエールを送った。
 最後に生徒代表からお礼の言葉として「きょうの見学を契機に一層、勉強に励み、1年半後にはぜひ建設業界に就職したい」とあいさつした。
 工事では、設計施工一括方式(DB)で本館を全面改修し、新館3棟を建設する。規模は本館がRC造地下1階地上2階建て、新館西棟および北棟がRC造地下1階建て、新館北棟・収蔵庫棟が地上・S造2階建て、地下・RC造1階建てで、総延べ1万9457㎡。基本設計は青木淳・西澤徹夫設計JV、工事監理は昭和設計が担当。
 建設地は京都市左京区岡崎円勝寺町124。ことし1月に本格的な工事に着手した。現在の進捗率は約40%で2019年10月末の竣工を目指す。

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