大阪建設業協会(奥村太加典会長)は15日、京都市が進めている「京都市美術館再整備工事」(実施設計・施工=松村組)の現場で高校生を対象とした現場見学会を開いた。今回は大阪府立今宮工科高校の建築系建築専科の2年生40人が参加、現場の仕事の流れや現場の雰囲気などを体感した。
見学後は、生徒から多くの質問が寄せられた。「高校を卒業して就職する場合、どのような知識が必要か」との質問には、松村組に入社して1年目の今西輝さんが「いま学校で勉強していることをしっかりやることが大切だ」と答えた。木野島主任も「入った時は思っていたイメージと違っても、やっていくうちに仕事が面白くなってくる。きょうの見学会を今後の参考にしてほしい」とエールを送った。
最後に生徒代表からお礼の言葉として「きょうの見学を契機に一層、勉強に励み、1年半後にはぜひ建設業界に就職したい」とあいさつした。
工事では、設計施工一括方式(DB)で本館を全面改修し、新館3棟を建設する。規模は本館がRC造地下1階地上2階建て、新館西棟および北棟がRC造地下1階建て、新館北棟・収蔵庫棟が地上・S造2階建て、地下・RC造1階建てで、総延べ1万9457㎡。基本設計は青木淳・西澤徹夫設計JV、工事監理は昭和設計が担当。
建設地は京都市左京区岡崎円勝寺町124。ことし1月に本格的な工事に着手した。現在の進捗率は約40%で2019年10月末の竣工を目指す。