【ゲート接近をアラート】日本道路と西尾レントオールが「ダンプ進入管理システム」を開発 | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

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【ゲート接近をアラート】日本道路と西尾レントオールが「ダンプ進入管理システム」を開発

 日本道路と西尾レントオールは、「ダンプ進入管理システム」を開発した。ダンプが指定のゲートに近づくとガードマンに回転灯やサイレンでダンプの接近を伝えるとともに、LED回転警告灯などで後続車への注意を促し、交通事故の発生を防ぐ。ゲートの指定はパソコンから変更でき効率的な管理にもつながる。

システム拡大図

 高速道路で複数工区に分かれている現場ではゲートから離れたガードマンが現場に入場するダンプを認識し、ゲート付近のガードマンへ無線連絡することが一般的なため見落としなどの懸念があった。
 ダンプ進入管理システムは、ダンプに設置したRFID(電波個体識別)タグの電波をゲート付近のレシーバーが認識。各ダンプの指定ゲートに近づくと後続車への注意喚起装置が作動する。ゲートから400m手前ではLED回転警告灯が作動する。300m手前ではLED情報パネルが文字で警告するほか、ゲートの回転灯とサイレンが作動しガードマンに入場を知らせる。
 ゲートから離れた見張りのガードマンが不要となり省人化につながる。従来の常時点灯と比べ、より認識しやすく事故防止に貢献する。
 指定ゲートと未指定のゲートをタグで識別するためダンプが指定ゲートに近づいた時のみ作動し、ダンプの入場時刻も記録される。指定ゲートはパソコン上で変更でき即時に反映される。ゲートは10カ所まで登録可能で、注意喚起装置の距離も自由に設定できる。
 日本道路は既に2現場で導入済み。同現場ではダンプの退場時にもスイッチが作動し、通行車両へ警告する仕組みを追加した。今後も高速道路の4車線化工事や維持修繕工事などへ適用を検討する。西尾レントオールはシステムを順次レンタル展開していく。

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