日本道路と西尾レントオールは、「ダンプ進入管理システム」を開発した。ダンプが指定のゲートに近づくとガードマンに回転灯やサイレンでダンプの接近を伝えるとともに、LED回転警告灯などで後続車への注意を促し、交通事故の発生を防ぐ。ゲートの指定はパソコンから変更でき効率的な管理にもつながる。
ダンプ進入管理システムは、ダンプに設置したRFID(電波個体識別)タグの電波をゲート付近のレシーバーが認識。各ダンプの指定ゲートに近づくと後続車への注意喚起装置が作動する。ゲートから400m手前ではLED回転警告灯が作動する。300m手前ではLED情報パネルが文字で警告するほか、ゲートの回転灯とサイレンが作動しガードマンに入場を知らせる。
ゲートから離れた見張りのガードマンが不要となり省人化につながる。従来の常時点灯と比べ、より認識しやすく事故防止に貢献する。
指定ゲートと未指定のゲートをタグで識別するためダンプが指定ゲートに近づいた時のみ作動し、ダンプの入場時刻も記録される。指定ゲートはパソコン上で変更でき即時に反映される。ゲートは10カ所まで登録可能で、注意喚起装置の距離も自由に設定できる。
日本道路は既に2現場で導入済み。同現場ではダンプの退場時にもスイッチが作動し、通行車両へ警告する仕組みを追加した。今後も高速道路の4車線化工事や維持修繕工事などへ適用を検討する。西尾レントオールはシステムを順次レンタル展開していく。