【長野県】委託業務にウイークリースタンスを適用 2019年4月1日から | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【長野県】委託業務にウイークリースタンスを適用 2019年4月1日から

 長野県は、2019年4月1日から委託業務にウイークリースタンスを適用する。「水曜日は定時に帰宅する(水曜日に限らず週1回ノー残業デーを設ける)」など3つを受発注者共同の取り組みとして原則実施する。国土交通省は行っていない県独自の対応も設定し、受発注者が業務を進める上での制約事項などを事前に協議・確認して留意点の共通認識を図った結果、必要との判断になれば履行期間の変更などを柔軟に行う。
 26日に長野市の県庁で開いた「地域を支える調査・設計業検討会議」にたたき台を示し、長野県測量設計業協会など委託業務に関する県内5団体と意見交換した。
 たたき台によると、原則実施する残り2つの取り組みは「週末に作業を依頼し、週初めを提出期限とすることを禁止する」「勤務時間外の作業依頼はしない」。このほか、業務の効率化や成果品の品質向上につながる取り組み、提案などは積極的に実施できるようにする。
 履行期間に関する取り組みを独自に実施するのは、たたき台作成に当たって委託業者の経営者や社員を対象に実施したアンケートで、「作業に見合った時間の確保が必要」との意見が多数を占めたため。業務着手前に、履行期間に関して受発注者が共通した認識を持つことを徹底する。
 ウイークリースタンスは受発注者間で効率的かつ計画的に業務を進めるためのルールと定義し、業務の品質確保と、ワークライフバランスの実施による担い手の育成・確保を目的とする。

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