【入善町沖・洋上風力発電】国内初!一般海域洋上ウインドファーム 2021年1月に発電開始 三井E&Sエンジら | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

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【入善町沖・洋上風力発電】国内初!一般海域洋上ウインドファーム 2021年1月に発電開始 三井E&Sエンジら

 三井E&Sエンジニアリングとウェンティ・ジャパン(秋田市、佐藤裕之社長)は、富山県入善町で進めてきた「入善町洋上風力発電事業計画」を本格的にスタートすることを決めた。同町内に事業会社「(仮称)入善町沖洋上風力発電所」を設立する準備を進めており、2021年1月の発電開始を目指す。「国内初の一般海域における洋上ウインドファームになる」(三井E&Sエンジニアリング)としている。

フォーク付き台船による施工法

 同計画は、入善町沖に2000kW級風車を4基設置し、発電容量は7495kWとなる。発電電力はすべてFIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)を使って北陸電力に買電する。候補地は、ウェンティ・ジャパンと三井E&Sエンジニアリングが事前調査した結果、海象などの物理的条件が良好で、地元漁協などとの共存も可能と判断した。
 施工では、三井E&Sエンジニアリングが独自開発した「小規模着床式洋上風力発電所」の工法を採用する。地上で組み立てた風車を全長148.3mのフォーク付き台船「天佑」に積み込み、海上基礎まで曳航して現地で接合する。風車は、富山湾に面した新日本海重工業で組み立てる。
 民間資金100%による事業で、北都銀行を主体とする地元金融機関によるプロジェクトファイナンス方式を採用する。

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