三井E&Sエンジニアリングとウェンティ・ジャパン(秋田市、佐藤裕之社長)は、富山県入善町で進めてきた「入善町洋上風力発電事業計画」を本格的にスタートすることを決めた。同町内に事業会社「(仮称)入善町沖洋上風力発電所」を設立する準備を進めており、2021年1月の発電開始を目指す。「国内初の一般海域における洋上ウインドファームになる」(三井E&Sエンジニアリング)としている。
施工では、三井E&Sエンジニアリングが独自開発した「小規模着床式洋上風力発電所」の工法を採用する。地上で組み立てた風車を全長148.3mのフォーク付き台船「天佑」に積み込み、海上基礎まで曳航して現地で接合する。風車は、富山湾に面した新日本海重工業で組み立てる。
民間資金100%による事業で、北都銀行を主体とする地元金融機関によるプロジェクトファイナンス方式を採用する。