【清水建設】小水力発電事業に本格参入 30年までに総発電能力1万kW体制を構築 | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

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【清水建設】小水力発電事業に本格参入 30年までに総発電能力1万kW体制を構築

 清水建設は、再生可能エネルギー発電事業の推進に向け、小水力発電事業に本格参入する。初弾として、富山県内で5月にも約16億円を投じて発電能力960kWの発電所建設に着手する。2020年12月の運転開始を目指す。今後、富山県内の他地域を含め5-6県の計10数カ所で小水力発電開発に取り組む。30年までに総発電能力1万kW体制を構築し、総売上20億円を目指す。

小水力発電所のイメージパース

 小水力発電は、地元との調整や開発申請に時間がかかり、発電量が1000kW以下と小さいものの、季節や昼夜を問わず安定的に電力を供給できるほか、少額投資での事業化が可能で、開発時の周辺環境や生態系への負荷も少ないことから、東日本大震災以降、取り組む企業が増えている。
 同社は、16年12月に水資源が豊富な富山県内で事業化の検討に着手。17年12月には、小水力発電の実績が豊富な日本小水力発電(山梨県北杜市、半田宏文社長)、日本エレクトロニクスサービス(富山市、成川和彦社長)と共同で事業会社「水の国電力株式会社」(東京都中央区、池田謙太郎社長)を設立した。水の国電力を通じて小水力発電建設に向けた開発申請業務などの準備を進めてきた。初弾の発電設備の運転開始後、20年間にわたってFIT(固定価格買取制度)発電事業を展開する。

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